2018年02月07日

宿の名称変更のお知らせ

2007mon2007年もん

こんにちは。
2018年も始まりました!
年に一度のブログ更新です^^

2006年の8月に「ゲストハウスびらふやー」をオープンし、11年の間たくさんの方々のおかげで宿の存続ができましたが、このたび皆様に愛されたびらふやーは改名をする事になりました。
新しい名前は「GUEST HOUSE nesou」です。

というわけでこの場を借りて、①名前が変わった理由と、②なぜnesouなのかの2点を説明いたします。

長いです。

まず変わった理由の前に宿の名前が「びらふやー」になった経緯からご説明いたします。

2005年に伊良部に流れ着いて、後のびらふやーとなる物件に出会いました。(ブログ参照) 

この時ブログに「この物件の屋号*が元々びらふやーだったからそのまま使わせていただいた」とあるのですが、実はこれは半分しか合っていません。
(注* 屋号とはその家に付けられた通称のようなもの。同じ集落に同じ苗字の世帯が多い地域だとこの屋号が苗字的に扱われることが多い)

僕たちがゲストハウスとして使っていた物件は実は分家で、本家が徒歩2分の場所にあります。そちらの屋号が元々の「びらふやー」だったのです。もちろん今も。

僕たちが分家の物件を見つけた時は誰も住んでいませんでした。
ご近所の方に尋ねると「すぐ近くにそこの家主の親戚が住んでるよ」と教わり、訪れた家がその本家でした。

本家にはおばあが一人で住んでいて、「あの物件を借りたいのですが・・・」とお願いするとすぐに快く愛知県に住んでいる家主のSさんに取次いでくださりました。その時の電話でSさんもすぐに許可を出してくださったおかげで僕たちはあの物件を借りることができたのです。
Sさんはおばあの義理の弟にあたるとの事でした。

さていよいよ物件が借りられた!という段になり宿の名称を決めなくてはいけません。悩みに悩んでいた時に屋号の存在を知りました。
ご近所の方に聞くと「元はびらふやーだったよ」「ここは分家だけど本家がびらふやーだよ」と教わりました。
島にちなんだ名前を付けたかったので、この名前を引き継げたら素晴らしいなと考えました。
こちらが分家ということで大丈夫かな?とも思いましたが、本家のおばあにお願いに行くと、これも二つ返事で了承をいただけました。
家主のSさんからも了承をいただけて、こうして宿の名前は「ゲストハウスびらふやー」となりました。

「せっかく貸していただけた名前だから悪い評判だけは立たないようにしないとね」と二人で誓いをたてて。

そして月日が過ぎて2015年。おばあの住んでいた本家におばあの長男であるHさんが帰島されました。
その時Hさんから「びらふやーの名前を変えてほしい」と告げられました。Hさんの説明によると「本来屋号についている『○○やー』というのは本家だけに付けられる屋号なのです」とのことでした。

突然の事実にショックを受けました。
ようやく宿も軌道に乗ってきた時に、名前を変えるのはさすがにキツイ・・・
渋る僕たちでしたが、Hさんは「びらふやーでさえ無ければ構わない。『ゲストハウスびらふ』でもいいんです」とおっしゃってくれました。

僕たちも途方にくれました。

名前は変えたくないが、せっかく貸していただけた方々にご迷惑になるようなこともできない・・・

そして散々悩んで、ようやく宿の名前を変える決心ができました。

が、そこからさらに新しい名前を何にするかでまた悩み始めることになりました・・

11年間「びらふやー」という名前で営業してきて、お客様からも愛されていたので執着が強くなっていたのかもしれません。なかなか妙案が浮かばないのです。

しかし『もう手放します。そもそもがよそ様のお名前だったのです。
今まで使わせていただいてありがとうございます。感謝しかありません!』

そんな気持ちが沸いてきたときに新しい名前が降りてきました!
それが『nesou』でした。
昨年末にその名前が決まり数人に打ち明けたところ軽く笑われましたが、僕たちはこの名前をすごく気に入っています^^

というわけで2017年の終わりとともに「ゲストハウスびらふやー」とはお別れいたしました。



nesousamanesou様 from タイ

そして新しい名前さんこんにちは。
続いて説明②
なぜnesouなのかの説明に移ります。

最初は「ねそう」という語感のゆるさに惹かれたところから始まったのですが、

寝てしまいそうなほど気持ちの良い空間という、そのままの意味がひとつ。

夢と現(うつつ)の境界というのも、この竜宮城のような伊良部島に似合っているなあと思ったのがふたつめ。

あとはお釈迦様が涅槃の境地に至る「涅槃像」からのイメージもあります。安らぎの境地をこの伊良部の地で味わっていただけたらと願いを込めて。でも死なないでね笑。これがみっつめ。

こういった想いを込めて、よりいっそうゆったりとくつろげる空間作りを心がけていこうと思います!

この名前もびらふやー同様、皆様に愛されることを願っております。
というわけでこれからもよろしくお願いいたします。

長文にお付き合いいただきありがとうございました。

GUEST HOUSE nesou 土橋雷太 文



Posted by びらふやー at 18:34│Comments(1)
この記事へのコメント
こんにちは。
家族で岩手から数年前に一度屋上の和室にお世話になったからですが楽しく温かったびらふやでの思い出が忘れられずちょいちょい拝見させていただいておりました。
名前が変わってもまだあの場所にあるんだって安心したのでまたいつか行けたらなって思いながら現実の人生も楽しみたいと思います。私たちが伊良部島に伺った時はちょうど橋を作っている年でした。次行く時はあの青い海をレンタカーで渡れるんだな。楽しみです。
Posted by しーちゃん。 at 2019年09月07日 23:40
 
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