2009年11月17日

豊年祭レポート(佐和田)

今回は記録用のブログです。

10月29日、30日に行われた豊年祭のレポートです。

伊良部島の南区には5つの集落があり、それぞれの集落ごとにある御嶽に集まって行われるお祭りです。集落ごとにお祭りのやり方も若干異なるようです。(参考:http://herbvera.ti-da.net/e2610283.html

びらふやーはその内の佐和田という集落にあります。お客さんと一緒に参加してきましたので、その時の報告をします。

豊年祭レポート(佐和田)
まずは御嶽に奉納するお酒の用意から。



豊年祭レポート(佐和田)
御嶽は数日前から青年団の方や地元の先輩方が掃除をしテントやライトなどのセッティングをしてくださっています。

御嶽内は普段は島の人でも立ち入ることのできない聖域です。年に一度だけこの豊年祭の時のみ入ることができます。

昔からの原生林が守られている鎮守の森。伊良部の本来の自然の力を感じ取れるすばらしい空間です。



豊年祭レポート(佐和田)
29日は前夜祭的な感じで夜8時からスタート。基本的にこの日は女性がメインとなっているみたいで、お供え用の料理を持って来た女性達がステージ前の席に座っています。
(翌30日の午前中はこの場所に男性達が各班に分かれて車座になって座ります)



豊年祭レポート(佐和田)
祭りの間中、拝殿の中では「司(つかさ)んま」とよばれる女性がお線香を絶やさずにたき続けながら、お祈りをしています。


豊年祭レポート(佐和田)
三線の演奏やエイサーと呼ばれる太鼓の演奏、婦人会による踊りなどの出し物でにぎわいます。

後ろの方では男性陣がおとーりをまわしはじめます。
(僕も5歩歩くたびに酒をまわされる程で、だんだん記憶があやしくなってきます・・)


というわけで、この後は撃沈・・なのでレポートできないのですが、昨年の記憶を頼りにこの後の流れを説明しますと・・

12時頃までこの宴は続き、最後に集落に程近い「仲御嶽」とよばれるやや小さな御嶽にみんなで移動します。この中は女性しか入ることはできません。最後に神様にお祈りをして、それが済んだ人から各々解散という流れになります。

近くのおばぁに聞くと、神様は大きな御嶽からこの仲御嶽に移動して一旦お休みになられてから帰られるとの事でした。

そして翌30日。
この日は朝から昨日の宴会の繰り返し。で、メインは男性です。

お昼前には終了となり、その後は各班にわかれて、その年の班長の自宅にて飲みなおしとなります。班は住んでいる場所をブロックで分けて決めているので、ようするにご近所さんです。
豊年祭レポート(佐和田)
遠方に住んでいる方々もこの日の為に島に戻って一緒に祝います。大量のお酒とご馳走を用意してくれています。準備するのは女性、飲むのは男性。

おとーりが延々回し続けられ、一人ずつ消えていくのはいつもの伊良部の宴会と同様です^^

ご先祖様、そして佐和田の神様、今年もユー(恵み、豊穣)をたくさんもたらしてくれてありがとうございます!



Posted by びらふやー at 12:17│Comments(0)
 
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